2025年4月16日更新
ブループリンスって何?ゲーマーを虜にする「建築アドベンチャー」
「ブループリンス」というゲームをご存知ですか?
このインディーズのゲームが今、ゲーム界で大きな話題になっています。
ジャンルの垣根を超えた斬新なゲーム性が評論家から絶賛されていて、主要ゲーム機で遊べるほか、Game PassやPS Plusのサブスクリプションでも配信中です。
ゲームの舞台は謎に包まれた洋館。プレイヤーはサイモン・P・ジョーンズとなって、亡くなった大叔父から相続した「マウント・ホーリー邸」で、伝説の「46番目の部屋」を探す冒険に出ます。
でも、この屋敷には不思議な特徴があって、毎日レイアウトが変わってしまうのです。
この変化する迷宮を攻略するには、戦略的に部屋を「選択」していく必要があります。
つまり、与えられた選択肢から自分の戦略に合ったものを選んでいくということで、この選択が重要で、どの部屋を選ぶかによって、先に進むかどうか、必要なアイテムを手に入れられるかどうかが決まります。
英語では「ドラフトシステム」って感じで表現しますね。
ブループリンスの魅力は?他とは違う5つのポイント
1. 画期的な「部屋ドラフト」システム
ブループリンスの核心は「部屋ドラフト」というシステムです。
閉じたドアに到達すると、3つのランダムな部屋「カード」から1つを選べます。選んだ部屋がドアの向こうに現れ、それが屋敷のレイアウトを形作っていくのです。
部屋にはそれぞれ特徴があって、出口の数、資源(鍵、宝石、コイン)、危険な要素、パズル要素などが含まれています。
目先の必要性と長期的な目標を天秤にかけながら、慎重に選んでいく必要があります。
2. 複数ジャンルの絶妙な融合
ブループリンスはこんな要素を見事に組み合わせています:
- 『Gone Home』のような雰囲気重視の一人称探索
- 反射神経ではなく、頭脳を使う複雑なパズル解き
- ランダム生成と恒久的アップグレードのあるローグライト構造
- 戦略的なリソース管理とレイアウト計画
3. 「知識」こそが最強の鍵
屋敷は毎日リセットされますが、プレイヤー自身の得た知識は消えません。
パズルの仕組み、部屋の相互作用、物語の手がかりを理解することが、主な進行形態になります。
このデザインは観察力と忍耐力を若干必要とする側面があると思います。
4. 個性的なビジュアル
グラフィックノベルや建築設計図を思わせる、大胆でスケッチ風のアートスタイルが特徴的です。この独特の見た目が、神秘的な雰囲気を高めると同時に、ゲーム全体の「建築」テーマを視覚的に強調しています。
5. 層の深いミステリー
最初は単純な「46番目の部屋」探しから始まりますが、徐々に深く暗い秘密が明らかになっていきます。
発見した文書、メモ、本、そして環境から読み取れる物語を通じて、シンクレア家の複雑な過去、政治的陰謀、そして地元の児童作家マリゴールドの謎の失踪など、断片的な情報を繋ぎ合わせていくのです。
「死にゲー」のような側面もありますね
プロのライター・評論家 vs 実際のプレイヤー:ブループリンスの評価は?
評論家からの絶賛
プロの評論家たちは大絶賛しています。
その革新性、深み、雰囲気、パズルデザイン、中毒性のあるループが称えられています。
「近年最高のパズルゲームの一つ」「魅惑的な迷宮」なんて評価も。発売時には2025年で最も評価の高いゲームの一つでした。
プレイヤーの反応:賛否両論
Steamレビューは「非常に好評」(ただし約19%は否定的)ですが、プレイヤーの意見は評論家よりも様々で分かれています。
このゲームが好きなプレイヤーはプロのライター・評論家と同じく、そのユニークさ、雰囲気、そして「ひらめき」の瞬間を最高!と評価しています。
でも、こんな不満の声もあります:
- ランダム要素(RNG)が不公平に感じたり、進行を邪魔することがある
- ローグライトループによる遅いペースと繰り返し
- 分かりにくく、多くのプレイを重ねないと解けないパズル
- 動きが遅い、繰り返し作業などの細かなストレス
- プレイヤー次第ですが、パズルが不得意な方は時間がかなりかかるかも
ブループリンスは自分に合ってる?理想的なプレイヤー像
こんな人にはピッタリです:
- 頭を使う複雑なパズルゲームが大好き
- 探索と発見主導の物語を楽しめる
- 戦略的思考とシステムの最適化が好き
- 最初の分かりにくさや繰り返しに耐えられる忍耐力がある
- 雰囲気重視のゲームが好きで、アクションやはっきりした指示がなくても平気
でも、こんな人には向いていないかもしれません:
- アクションゲームが主に好き
- 明確な指示がほしい、曖昧さが苦手
- ローグライトの繰り返しがストレス
- 手っ取り早く、わかりやすい体験を求めている
注意点:日本語プレイヤーにとっての言語の壁
日本のプレイヤーにとって、ある種の問題になっているのは、このゲームが現在英語のみ対応している点です。
これは大きな壁になるかもしれません。
ゲームはテキスト(メモ、本、文書)を通じて物語は展開し、多くのパズルはテキストや環境の微妙な手がかりの理解を必要とするからです。
日本語のみのプレイヤーにとって、部屋ドラフトの仕組み自体は、やっていれば、なんとなく理解できるかもしれませんが、物語を十分に体験したり多くのパズルを解いたりするには、かなりの英語力が必要になります。
英語テキストを大量に読むのが難しいなら、この制限は慎重に考えた方がいいかもしれません。これは単なる機能不足ではなく、ゲームの核心部分へのアクセスに関わる問題だからです。
でも、筆者の英語スキルは日常生活レベルで話せる程度ですが、問題なく理解できますので、レベルは高くありません。
むしろ、その程度でこのゲームをやらないのは勿体無い!それくらい素晴らしいゲームです
ゲーム情報:プラットフォーム、価格、開発
プレイできる場所
こんなプラットフォームで遊べます:
- PC(Steam、Windows Store)
- PlayStation 5
- Xbox Series X|S
Xbox Play Anywhereにも対応していて、Xbox/Windows Storeで購入すれば両方のプラットフォームでプレイでき、セーブデータも共有できます。
サブスクリプションでのアクセス
こんなサービスでも遊べます:
- Xbox Game Pass(コンソール、PC、クラウド)
- PlayStation Plus ゲームカタログ(エクストラ/プレミアムティア)
これなら加入者は低コストでゲームを試せますね。
価格
- 基本価格:29.99ドル
- 日本での価格:約3,500円(最新の価格は各ストアで確認してください)
開発秘話
ブループリンスはインディースタジオのDogubombによって開発され、ディレクター兼クリエイターはトンダ・ロスです。Dogubombのデビュー作で、ユニークなインディータイトルで知られるRaw Furyからリリースされました。
面白いことに、開発には8年もかかったそうです。しかも開発資金は、ロスが運営する人気の『マジック:ザ・ギャザリング』ファンサイト「Mythic Spoiler」の広告収入から出ていたのです。ゲームのアイデアは、テーブルトップゲームのコンセプト(部屋ドラフト)と、『ミスト』や『リーヴン』に影響を受けた一人称洋館パズルゲームという、最初は無関係だった2つのプロジェクトから生まれたそうです。
結局買うべき?
ブループリンスは今のゲーム市場の中ではかなりユニークな体験を提供してくれます。
ジャンルの革新的な融合、深いミステリー、複雑なパズル、魅力的な雰囲気、そして戦略的な深みが評論家の絶賛と熱心なファンを生み出しています。
ただし、忍耐力、細かな観察力(メモ取りがおすすめ)、繰り返しへの耐性、そして複雑で曖昧な挑戦への愛が求められます。スピーディーなアクションや明確な進行を求める人向けではありません。
時間と頭を使う挑戦的なパズル/ミステリーゲームが好きなら、強くおすすめします。
Game PassやPS Plusで提供されているから、加入者ならまずは試してみるのもいいかもしれませんね。
結局のところ、ブループリンスは特定のタイプのプレイヤーにとっては忘れられない体験になる可能性があります。インディー開発者がはっきりとしたビジョンを持って作り上げた、素晴らしい作品だと言えますね。
ブループリンスについてよくある質問
ブループリンスをクリアするのにどれくらい時間がかかりますか?
最初の「エンディング」(46番目の部屋の発見)に到達するまでに約25時間かかりますが、多くのレビュアーはクレジット後も数十時間プレイし続け、新たな謎や秘密を発見し続けていると報告しています。
ブループリンスに戦闘はありますか?
ありません。ブループリンスには戦闘要素が一切ありません。全ての挑戦は純粋に知的なもので、パズル、環境とのインタラクション、戦略的な部屋選びに焦点を当てています。
ブループリンスはどの言語に対応していますか?
現在、ブループリンスは英語のみの対応です。公式の日本語ローカライズについての情報は今のところありません。
ブループリンスは価格に見合う価値がありますか?
複雑なパズルゲーム、発見ベースの物語が好きで、繰り返しも気にならない人なら、ブループリンスが提供するユニークな体験は29.99ドルの価値があります。迷うなら、Game PassやPS Plusの加入者ならそちらで試してみるのもいいかもしれませんね。
ブループリンスのパズルはどれくらい難しいですか?
パズルの難易度は「それなりに難しい」から「悪魔的に難しい」まで様々です。メモを取ったり、複数の部屋にまたがる情報を繋げたり、明確な指示なしで複雑な謎を解くのが好きなプレイヤー向けに設計されています。
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