はじめに|なぜ隠者は多くのプレイヤーを魅了するのか?
『エルデンリング ナイトレイン』をプレイしていて、**隠者(The Hermit)**というキャラクターに心を奪われた方も多いのではないでしょうか?
2025年5月30日に発売されたフロム・ソフトウェアの新作では、8人のプレイアブルキャラクター「夜渡り」たちが織りなす重厚な物語が話題となっています。
中でも魔術師「隠者」は、その悲劇的な背景と深い物語性があり非常に興味深いキャラクターです。
私はこのキャラクターこそが真の主人公だと、クリアを通じて強く感じました。
この記事では、隠者の追憶イベントの全貌から、彼女の正体、そして物語の核心に迫る深掘り考察まで、余すところなくお届けします。
✅ 隠者の追憶イベントの詳細な攻略方法
✅ 彼女の行動原理と心理状態の分析
✅ 夜の王との衝撃的な関係性
✅ ゲームプレイと物語の巧妙な連携
✅ 他キャラクターとの比較・考察
私は英語版でプレイしており、名詞の解釈と翻訳が少し食い違っている可能性もあります。本当にごめんなさい。随時修正します。写真もどんどんアップデートしていきます
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隠者の追憶イベントとは?|物語の全体像を把握しよう
基本的なストーリー概要
隠者の物語は、彼女が「失くした幼子を探す」ために円卓を訪れたことから始まります。
プレイヤーは隠者として出撃を繰り返し、「記憶の断片」を集めることで、円卓に置かれた彼女のジャーナルを解放していきます。
ジャーナルの特定チャプターを解放すると、彼女の過去を追体験する「追憶」イベントが発生します。
そこでは、円卓の召使い人形である「鉄の召使」との交流を通じて、彼女の過去と「幼子」の正体にまつわる恐ろしい真実が少しずつ明らかになっていきます。
物語の核心|衝撃の真実
物語の核心は、彼女がかつて禁忌の術を用いて「幼子」を創造したこと、そしてその被造物が現在の脅威である「夜の王」そのものであるという衝撃の事実にあります。
彼女の旅は、単なる探索ではありません。
自らが犯した罪と向き合い、母として、そして創造主として、その過ちに終止符を打つための、痛みを伴う贖罪の巡礼なのです。
隠者の人物像と物語のテーマ|追憶から見える本質
二つの名に隠された意味:「隠者」と「Recluse」
隠者のキャラクターを理解する上で、まず注目すべきは日本語版と英語版での名前の違いです。
| 言語版 | 名前 | 象徴する意味 |
|---|---|---|
| 日本語版 | 隠者(The Hermit) | タロットカードの大アルカナ9番。内省、探求、叡智、真実を求める孤独な旅を象徴 |
| 英語版 | Recluse | 世捨て人、社会からの隔絶、時には危険を伴う孤独を表現 |
この二つの名は、彼女の本質を的確に表現しています。
✅ 「隠者」: 彼女の内的動機(理解と贖罪)を表現
✅ 「Recluse」: 彼女が犯した罪によって世界から(そして恐らくは彼女自身からも)どのように見られているかを反映
この内と外の認識のズレこそが、彼女の悲劇性の根源にあるのです。
創造主の呪い:フランケンシュタイン・コンプレックスとギリシャ悲劇
隠者の物語は、古典的なテーマである「フランケンシュタイン・コンプレックス」を色濃く反映しています。
彼女は、知的好奇心から生命を創造したヴィクター・フランケンシュタインそのものです。
しかし、生まれた存在(幼子=夜の王)の異質さに恐怖し、見捨ててしまいます。
夜の王が破壊の権化と化したのは、生まれつきの邪悪さからではなく、創造主である母からの愛を得られなかった孤独と渇望に起因します。
物語に織り込まれた神話的要素
1. 古代の神話になぞらえた解釈
- 隠者は、知識と知恵を求めるあまり禁忌を犯し、自分の手に負えない危険な存在(夜の王)を作り出してしまった「神のような力を持つ者」
- 夜の王は、隠者が生み出した「愛に飢えた不完全な神」のような存在であり、隠者の旅は、この歪んだ被造物の中に残る愛情を救い出そうとする母親の物語
2. ギリシャ神話の悲劇の要素
隠者の物語は、古代ギリシャ神話の悲劇的構造と驚くほど一致しています。
特にクロノス神話との類似点が印象的です。
■ 創造主が自分の被造物に滅ぼされる運命
- クロノス神話: 「自分の子に王座を奪われる」という予言を恐れ、生まれた子供を次々と飲み込む
- 隠者の物語: 自分が創造した夜の王によって脅かされ、世界を危機に陥れる立場に
■ 恐怖による子殺し(創造物の拒絶)
- クロノス神話: 愛ではなく恐怖から子供たちを呑み込んでしまう
- 隠者の物語: 創造した「幼子」の異質さに恐怖し、見捨ててしまう
■ 母性の救済
- クロノス神話: 母レアが最後の子ゼウスを救い、最終的にクロノスを倒す
- 隠者の物語: 最終的に「母の愛」を与えることで夜の王を救済する
■ 逃れられない運命の循環
- 恐怖によって予言を回避しようとする行為が、結果的にその予言を現実にしてしまう皮肉な構造
この古典的な悲劇構造により、隠者の物語は単なるファンタジーを超え、時代を超えて響く普遍的な人間ドラマとなっています。
追憶イベント完全攻略|各段階の詳細解説
追憶イベントの基本的な進め方
まず基本的な流れとして、プレイヤーは隠者で出撃し、夜の王を討伐するなどして「記憶の断片」を入手する必要があります。
これにより円卓のジャーナルが更新され、物語が進行します。
追憶イベント全体の流れ
| チャプター | 解放条件 | 主要な目的 | 主要NPC | 報酬 |
|---|---|---|---|---|
| Chapter 2 | 隠者で夜の王を1体以上討伐 | 鉄の召使と会話後、「夜に飲まれた黄金カバ」を討伐し「夜の欠片」を入手 | 鉄の召使 | 隠者の高杯 |
| Chapter 4 | 隠者でさらに夜の王を討伐 | 鉄の召使と会話後、円卓の寝室にある輝く印を調べる | 鉄の召使 | 遺物「夜の痕跡」 |
| Chapter 6 | 隠者でさらに夜の王を討伐 | 偽の鉄の召使(車輪の魔女)の正体を暴き、地下墓地で本物の鉄の召使を救出 | 車輪の魔女, 鉄の召使 | 遺物「骨のような石」 |
| シークレットエンディング | 全追憶を完了後、「夜を象る者」で最終ボスを討伐 | 正規エンディングに進まず、寝室のベッドに戻り「影の幼子」と対話 | 影の幼子(夜の王) | 特殊エンディング |
第一の追憶:忠誠の証明と「夜の痕跡」
最初の追憶で、鉄の召使は隠者の忠誠心を疑い、彼女に「夜に飲まれた黄金カバ」の討伐を命じます。
カバは一部の神話で母性や守護の象徴とされることがあり、それが「夜に飲まれている」という点は極めて象徴的です。英語版では「夜に穢された」というニュアンスで表現されています
これを討伐する行為は、歪んでしまった母性の否定であり、夜と戦う覚悟の表明に他なりません。
この達成により、彼女は「夜の欠片(Night Shard)」を回収し、報酬として「隠者の高杯」を得ます。高杯は新たな遺物儀式を可能にするゲームプレイ上の強化アイテムであり、彼女が贖罪への第一歩を踏み出したことの証です。
第二の追憶:寝台の上の残滓と「夜の痕跡」
鉄の召使は研究の末、「夜の欠片」を隠者に返却します。そして彼女は、円卓の寝室にあるベッドの上に、奇妙な輝く印を発見します。
聖域であるはずの円卓、そして生と休息の象徴であるベッドが、彼女の過去の所業によって汚染されている。この事実は彼女に重くのしかかります。
印に触れることで、彼女は遺物**「夜の痕跡(Vestige of Night)」**を手に入れます。
この遺物の効果(属性痕を吸収した際に魔法陣「魔術の地」を生成)は、彼女の創造主としての本質をゲームプレイに落とし込んだ見事な演出と言えるでしょう。
第三の追憶:魔女と召使、そして「骨のような石」
物語はここで急転します。
ジャーナルには、死んだはずの妹(英語版では”your sister”と言ってました。でも日本語版では「旧い友人」と表現してありました)「車輪の魔女」が生きていることが示唆されます。プレイヤーが修練場へ向かうと、そこにいた鉄の召使が偽物(車輪の魔女)であることが発覚。
この妹との対峙で、物語の核心が語られます。
夜の王が妹(or 旧い友人?)を蘇らせたのは、母である隠者を渇望するあまり、彼女と瓜二つの面影を持つ妹を傍に置きたかったからでした(ここは妄想!)。
本物の鉄の召使を救出すると、彼は隠者を罰するどころか、全てを理解し、彼女に一つのアイテムを授けます。それが**「骨のような石(Bone-Like Stone)」**です。
「骨のような石」の象徴的意味
この「骨のような石」は、彼女の物語で最も重要な象徴です。
海外プレイヤーの考察や意見によれば、これは:
- 夜の王が「創造された際の骨子の一部」
- 彼が赤子の頃に執着した「毛布」のようなもの
これを通して、隠者は息子の悲痛な叫びを聞くのです。
遺物としての効果は、ステータスを強化する代わりに、アーツ使用時に自らが出血ダメージを受けるというもの。これは、彼女と息子の繋がりが、彼女自身の血を流すほどの痛みを伴う、自己犠牲的なものであることを物語っています。
シークレットエンディング:母性の抱擁
全ての追憶を終え、隠者で最終ボスを討伐した後、正規のエンディングルートには進まず、あの寝室のベッドへ戻ることで、シークレットエンディングが始まります。
そこには「影の幼子」が待っています。彼女がその子を慰め、抱きしめると、夜の王は「我らの夜に、愛を授けてくれて感謝する」という言葉を残して消滅します。
これは決してハッピーエンドではありません。しかし、彼女の物語は、破壊による解決ではなく、欠落していた「母の愛」を与えるという行為によって、一つの結末を迎えるのです。
世界を救うという大義ではなく、一個人の、あまりにも個人的な贖罪の完遂。これこそが、フロム・ソフトウェアらしい、ほろ苦くも美しいエンディングと言えるでしょう。
隠者のゲームプレイ解説|魔術師としての運命と孤独
基本性能|ガラスの砲台(高火力だが紙耐久)
「Glass Cannon」は英語圏のゲーミング用語として非常によく使われている表現です。
隠者のゲームプレイデザインは、彼女の物語と見事に調和しています。
| ステータス | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| HP | 最低クラス | 「ガラスの砲台」と称される脆さ |
| 知力 | Sランク | 強大な魔術の力を秘める |
| 信仰 | Sランク | 複合魔法の源となる信仰心 |
この脆さと強力さは、彼女の危うい精神性と、内に秘めた強大な力の両面を表現しています。
混成魔法:創造と破壊の儀式
彼女の根幹をなすユニークスキルが「混成魔法(Magic Cocktail)」です。
混成魔法のシステム
✅ 敵に属性攻撃を当てて「属性痕」を付与
✅ 属性痕を吸収することでFPを回復
✅ 3つの属性痕を組み合わせることで強力な複合魔法を放つ
このシステムは、プレイヤーに彼女の人生そのものを追体験させます。
彼女の悲劇は、禁忌の力を無秩序に組み合わせたことにありました。プレイヤーは、その創造行為を、今度は自らの手で制御し、秩序立てて行うことを要求されます。
究極アーツ「血魂の唄」と異端の杖
彼女のアーツ「血魂の唄(Soulblood Song)」は、敵に血の印を刻み、被ダメージを増大させ、さらにその敵を攻撃した味方全員のHPとFPを回復させるという、強力なデバフ兼バフのサポート技です。
これもまた、彼女の血(罪)が、仲間を癒す力へと転化する様を描いています。
隠者の杖の特殊性
また、彼女の初期装備である杖には、輝石が埋め込まれていません。
海外コミュニティの意見によれば、これは:
- 「血の儀式を染み込ませた月桂樹」
- その土地の魔術の源流に接続して力を引き出す、異端の触媒
これは彼女が狭間の地の外から来た存在であるか、あるいはカーリア王家のような正統な魔術の系譜に属さない、孤独な研究者・術者であったことを強く示唆しています。
追加スキンに、デモンズソウルの異端の魔女ユリア(声が美しい!!)が実装されているのにも、そういった示唆があるように思えてなりませんよね

他キャラクターとの対比で見る隠者の価値
慈悲深き機械「鉄の召使」
自動人形である鉄の召使は、隠者の物語における最大の理解者です。
当初は彼女を疑いながらも、次第に彼女の苦悩を理解し、最後には罪を告白した彼女を赦し、進むべき道を示すという、最も人間的な役割を果たします。
非人間的な存在が最も人間的な慈悲を示すという構図は、フロム・ソフトウェア作品の真骨頂です。
実直な射手「鉄の目」と獣「灰色の狼」
遠距離アタッカーとして役割が似ている「鉄の目」は、実直で義務感の強い弓兵です。
| キャラクター | 動機 | 特徴 |
|---|---|---|
| 鉄の目 | 秩序や使命に根差した義務感 | 実直で安定した火力役 |
| 隠者 | 極めて個人的な罪悪感 | ピーキーだが独特の魅力 |
この対比が、隠者の異質さを際立たせています。
パーティ編成において、鉄の目のような安定した火力役がいることで、初めて隠者のようなピーキーなキャラクターが輝けるという関係性も興味深いものです。
敵の質の変化|獣から息子へ
また、多くのプレイヤーが最初に戦う夜の王「三つ首の獣グラディウス(通称:灰色の狼)」は、まさしく「獣」です。
しかし、隠者の物語を最後まで進めたプレイヤーが対峙する最後の「夜の王」は、獣ではなく、愛に飢えた「息子」なのです。
この「敵」の質の変化こそが、『ナイトレイン』の物語デザインの巧みさを示しています。
プレイヤーの声・共感シーンまとめ
世界中のコミュニティでの反響
世界中のプレイヤーコミュニティでは、隠者を巡って活発な議論が交わされています。
海外コミュニティ(Reddit/Fextralife)
- 「隠者=夜の王の母」という核心的な説は、主にここから生まれました
- 彼女の複雑なゲームプレイに関する議論も盛んで、「使いこなせば最強だが、あまりに脆く難しい」という評価で二分されています
国内コミュニティ(noteなど)
- キャラクターの印象や使用感に関する投稿が多く見られます
- 「キツそうなお姉さんかと思ったら、言動がほわっとしていてギャップが良い」といった感想
- 「魔女が美女なのは世界の約束」といった、キャラクターの archetypal な魅力に魅了された声
最も感動を呼んだシーン
プレイヤーが特に感情を揺さぶられたのは、やはりシークレットエンディングのシーンでしょう。
強大なラスボスとして戦った相手が、最後にはか弱い「幼子」の姿で現れ、母の愛を求める。この悲劇的な結末に、多くのプレイヤーが涙し、深い共感を覚えたという声が多数寄せられています。
それは、彼女の物語が、ただの悪役討伐譚ではなく、歪んでしまった親子の愛を巡る、救いの物語であったことの証明です。
まとめ|隠者の物語が私たちに問いかけるもの
フロム・ソフトウェアのナラティブデザインの到達点
『エルデンリング ナイトレイン』の隠者の物語は、フロム・ソフトウェアの物語作りの技術が一つの頂点に達したことを示す、傑作と言えるでしょう。
彼女の物語は、以下の要素がすべて「母性の失敗と贖罪」という一つのテーマに収束するように、緻密に設計されています:
✅ ゲームプレイのメカニクス
✅ アイテムの象徴性
✅ キャラクターの関係性
✅ 神話的アーキタイプ
ゲームプレイを通じた物語への共感
プレイヤーは、彼女の核となる「混成魔法」を使いこなすことで、彼女が過去に犯した「禁忌の混合」という罪を、今度は自らの手で、秩序ある「創造」へと昇華させる体験をします。
これは、ゲームを実際にプレイすることで、隠者の心境を自分の体験として理解できる、他のゲームでは味わえない特別な体験です。
隠者が私たちに問いかけるもの
隠者が私たちに問いかけるもの。それは、創造主の責任、そして赦しの可能性です。
彼女は過ちを犯し、世界を脅かす存在を生み出してしまいました。しかし、その旅路の果てに彼女が見出したのは、破壊による解決ではなく、痛みを伴う愛による受容でした。
この複雑で、あまりにも人間的な悲劇に触れた我々プレイヤーは、もはや「夜の王」を単なる討伐すべきモンスターとして見ることはできないでしょう。
彼の咆哮の中に、母を求める幼子の悲痛な叫びを聞いてしまうからです。
『エルデンリング ナイトレイン』の隠者の物語は、ゲームという媒体だからこそ表現できる、深遠で美しい人間ドラマでした。
あなたも隠者の旅路を歩み、その悲劇と救済の物語を、ぜひ自分の手で体験してみてください。きっと、ゲームに対する新たな視点と深い感動が得られるはずです。
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他にも色々なゲームの考察記事を投稿していますので、よろしければ他の記事も見ていってください。


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