『DOOM: The Dark Ages』徹底レビュー・評価!中世とSFが融合した血湧き肉躍る地獄の戦場

ゲームレビュー
  1. はじめに
  2. 1. ゲーム概要
    1. 基本情報
    2. 価格(税込)
  3. 2. ストーリー・世界観 (ネタバレなし)
    1. ドゥームスレイヤー、怒りの起源へ
    2. 中世×SFの融合したダークファンタジー
    3. 登場勢力とキャラクター(ヒント程度)
  4. 3. ゲームシステム・操作性
    1. バトル: 「立って戦え!」新たな境地へ
      1. 基本理念「スタンド・アンド・ファイト」
      2. シールドソーが攻防の要
        1. ブロック&パリィ
        2. シールドチャージ
        3. シールドスロー
      3. グローリーキルは健在、しかし…?
      4. リソース管理の重要性
    2. 武器: 古代の拷問機械から未来兵器まで
      1. 新旧織り交ぜた多彩な銃火器
      2. 近接武器
    3. 搭乗兵器: ドラゴン&アトラン
      1. メカドラゴン
      2. アトラン
    4. 成長要素: スレイヤーを最強の戦士へ
      1. センチネルの祭壇 (Sentinel Shrines)
      2. 武器アップグレードの選択
      3. シールドルーン
      4. リーダーデーモン討伐
      5. 近接スキルツリー
    5. 操作性とアクセシビリティ
  5. 4. 音楽・映像美・演出
    1. 音楽: 新たなコンポーザーによる「中世風ヘヴィメタル」
    2. 映像美: 最新idTechエンジンが織りなす圧巻のグラフィック
    3. 演出: 映画的スケールで描かれるスレイヤーの伝説
  6. 5. 良かった点・気になった点
    1. ✅ 良かった点 (ここが最高!ドゥームスレイヤーの新たな魅力)
      1. 圧倒的な戦闘の饗宴と爽快感
      2. 革新的なシールドソーシステム
      3. 重厚感のある「スタンド・アンド・ファイト」
      4. 壮大なスケールと世界観
      5. 進化したストーリーテリングとローカライズ
      6. 豊富なアクセシビリティオプション
      7. 探索要素とやり込み
    2. ⚠️ 気になった点 (ここはちょっと注意が必要かも…)
      1. 音楽への賛否
      2. 一部プラットフォームでのパフォーマンス
      3. グローリーキルの変化
      4. テンポの問題
      5. 武器切り替えのレスポンス
      6. 雑魚敵の存在感の薄さ
  7. 6. 他作品との比較
    1. 『DOOM Eternal』との違い: 超人から重戦車へ
      1. 機動力
      2. 戦闘哲学
    2. 『Halo』シリーズとの類似点: 大規模戦と搭乗兵器
      1. 搭乗兵器と大規模戦闘
      2. スクリプト演出とステージ構成
    3. 主要作品比較表
  8. 7. どんな人におすすめか
    1. ✅ こんなあなたにブッ刺さる!
      1. 歴戦のドゥームスレイヤー(シリーズファン)
      2. 血沸き肉躍るFPSを求めるゲーマー
      3. 重厚なダークファンタジーや中世風の世界観が好きな人
      4. 新しい戦闘システムに挑戦したいFPS経験者
      5. ド派手な演出や巨大メカ・ドラゴンにロマンを感じる人
      6. FPS初心者だけどDOOMに興味がある人
      7. Game Pass加入者
  9. 8. 総評 (点数評価つき)
    1. 『DOOM: The Dark Ages』- 評価: 88/100点
  10. 9. シリーズとしての進化ポイント
    1. 『DOOM: The Dark Ages』が切り拓いた、シリーズの新たな地平
      1. 戦闘システムのパラダイムシフト: 「シールドソー」と「スタンド・アンド・ファイト」
      2. 世界観の拡張: 「中世ダークファンタジー × SF」という新境地
      3. ゲームプレイの多様化: 「搭乗兵器」による大規模戦闘の導入
      4. ストーリーテリングの深化: 「見せる物語」への転換
      5. アクセシビリティの向上と間口の拡大
      6. シングルプレイへの原点回帰と集中
  11. 10. ユーザー評価 (Steamレビューから)
    1. Steamでの全体評価
    2. ✅ 特に評価されているポイント (Steam日本語レビューより抜粋・要約)
      1. パリィシステムの楽しさ
      2. 戦闘の爽快感と戦略性
      3. 豊富なコンテンツと飽きさせない工夫
      4. 遊びやすさの向上
      5. その他の評価ポイント
    3. ⚠️ 気になった点・改善を望む声 (Steam日本語レビューより抜粋・要約)
      1. グローリーキルの演出縮小
      2. BGMの印象の薄さ
      3. 武器切り替えのもっさり感
      4. 雑魚敵の弱さ
  12. まとめ:新たな地獄の戦いへの招待状

はじめに

ついに2025年5月15日、伝説的FPSシリーズの最新作『DOOM: The Dark Ages』が発売されました!
本作は、あの恐るべき戦士「ドゥームスレイヤー」の怒りの起源に迫る前日譚として注目を集めています。中世のダークファンタジーとSFが融合した前代未聞の世界観で繰り広げられる新たな地獄の戦いを、余すところなくお伝えします!

ネタバレなしで核心に迫るので、購入を迷っている方も、シリーズファンの方も、ぜひ最後までお付き合いください!

『DOOM: The Dark Ages』vs『DOOM Eternal』徹底比較!新作は買いか?の記事もチェック!

1. ゲーム概要

まずは『DOOM: The Dark Ages』の基本情報をチェックしましょう。これさえ押さえておけば、あなたも今日からドゥーム通です!

基本情報

✅ ジャンル: シングルプレイヤー・アクションFPS
✅ プラットフォーム: Xbox Series X|S、PlayStation 5(PS5)、PlayStation 5 Pro、Windows PC(Steam、Battle.net)、Game Pass
✅ 開発元: id Software
✅ 販売元: Bethesda Softworks
✅ 発売日: 2025年5月15日 (Premium Editionなど一部エディションでは最大2日間のアーリーアクセス可能)
✅ CEROレーティング: D (17才以上対象)

価格(税込)

  • Standard Edition: 9,680円 (パッケージ版はPS5のみ)
  • Premium Edition: 13,750円 (ダウンロード版のみ)
  • Premium Upgrade: 4,400円 (Standard EditionをPremium Edition相当にアップグレード)
  • Collector’s Bundle (Xbox Series X版のみ): 27,280円 (豪華特典満載の限定版)

特筆すべきは、発売初日からXbox Game Passに対応している点です。月額料金で様々なゲームが遊び放題になるこのサービスで、本作のようなAAA級タイトルをすぐにプレイできるのは、特に学生ゲーマーの皆さんにとっては非常に大きな魅力です。

XBOX GAMEPASSの概要・どのプランがお得か?他のサブスクプラントの比較など徹底解析した記事はこちら!

また、複数のエディションが用意されていることも注目ポイント。熱心なコアファンから手軽に楽しみたいカジュアルプレイヤーまで、それぞれのニーズや予算に合わせた選択ができるようになっています。

Amazonでも販売していますので、チェックしてみてください

2. ストーリー・世界観 (ネタバレなし)

『DOOM: The Dark Ages』の物語は、単にデーモンを倒すだけではありません。そこには、ドゥームスレイヤーという一人の戦士の壮絶な過去と怒りの根源が描かれています。

ドゥームスレイヤー、怒りの起源へ

本作の物語は、2016年にリブートされ高い評価を得た『DOOM』、そしてその続編『DOOM Eternal』よりも前の時代を描く前日譚です。プレイヤーは、後に地獄のデーモンたちから恐怖の象徴として恐れられることになる伝説の戦士、ドゥームスレイヤーがいかにして凄まじい怒りを燃やし、戦い続ける存在へと変貌を遂げたのか、その原点を目撃することになります。

「神々と王たちのスーパーウェポン」とまで称されるドゥームスレイヤー。彼がなぜこれほどまでにデーモンを憎み、その殲滅に執念を燃やすのか。その壮大なオリジンストーリーが、映画のような迫力ある演出と共に、重厚に描かれていきます。

中世×SFの融合したダークファンタジー

ゲームタイトルにもなっている「Dark Ages (暗黒時代)」が示す通り、本作の主な舞台は中世ヨーロッパを彷彿とさせる、暗く不吉な雰囲気に包まれた世界です。

しかし、これは地球の歴史における暗黒時代を直接指すわけではありません。物語の舞台は異世界「アーデント・ドヌール」であり、その独特の文化や様式が「中世風」として表現されています。

そこでは、騎士や荘厳な城、天を舞うドラゴンといったファンタジーの定番モチーフと、DOOMシリーズならではの超ハイテク兵器やサイバネティック強化を施されたデーモンたちが、驚くほど自然に融合しています。

この「中世ダークファンタジー」と「SF」の独創的なマリアージュこそが、本作の最大の特徴の一つです。プレイヤーは、廃墟と化した壮大な城塞、血塗られた広大な戦場、不気味な闇に覆われた森、そして古代の地獄風景(ヘルスケープ)など、かつてないスケールで構築されたマップを探索することになります。

登場勢力とキャラクター(ヒント程度)

物語の核を握るのは、異世界アーデント・ドヌールの精鋭戦士団「ナイト・センチネル」と、彼らを導き、時には利用する超越的存在「メイカー」です。

ドゥームスレイヤーは物語の初期において、メイカーの指導者「クリード・メイカー」によって「テザー」と呼ばれる特殊な装置で精神を抑制され、彼らの意のままに動く強力な兵器として利用されているようです。

一方、敵対する地獄の軍勢を率いるのは、冷酷非情な「アーズラク王子」。彼はドゥームスレイヤーとの直接対決を避け、アーデント・ドヌールの力の源である「心臓」を手に入れようと画策します。

さらに、アーデント・ドヌールの王「キング・ノヴィク」や、ナイト・センチネルの勇敢な司令官「シーラ」、そして『DOOM Eternal』でもその名が登場した「裏切り者」こと「コマンダー・ヴァレン」といった、過去作との繋がりを強く感じさせるキャラクターたちも物語に深く関わってきます。

本作では従来のDOOMシリーズで多かった膨大なテキスト(コーデックス)を読み解いて物語を補完するスタイルから、カットシーンを多用して物語を直接的に「見せる」手法へと大きく舵を切っています。これにより、DOOMシリーズの奥深い設定や複雑な人間関係が、新規プレイヤーにもより分かりやすく、感情移入しやすくなっています。

3. ゲームシステム・操作性

『DOOM: The Dark Ages』の心臓部であるゲームシステムと操作性について、実際にプレイした感触を交えながら徹底解説します!

バトル: 「立って戦え!」新たな境地へ

基本理念「スタンド・アンド・ファイト」

前作『DOOM Eternal』では、空中ダッシュやミートフック(鎖付きショットガン)を駆使した、目まぐるしいアクロバティックな空中戦が特徴的でした。

しかし本作では、その戦闘スタイルが一変。「立って戦え (Stand and Fight)」という新たなテーマを掲げ、より地に足の着いた、重厚感のある戦闘体験が重視されています。

開発者インタビューでは、ドゥームスレイヤーは「戦闘機」から「鉄の戦車」へと変貌を遂げたと語られており、その言葉通り、圧倒的なパワーでデーモンの群れを正面から粉砕していくような、力強い戦いが中心となります。

シールドソーが攻防の要

本作の戦闘システムにおいて、まさに中核を成すのが新武器「シールドソー」です。これは単なる防御手段に留まらず、攻撃の起点ともなる革新的な装備です。

ブロック&パリィ

シールドソーを構えることで、敵の攻撃をガードできます。そして、特定のタイミングで敵の攻撃をブロックすると「パリィ」が発動!敵の投射物を跳ね返してダメージを与えたり、敵を大きく怯ませて反撃のチャンスを作り出したりと、戦況を有利に進める上で非常に重要なアクションとなります。

さらに、パリィに成功すると自身の近接攻撃がフルチャージされるといった恩恵もあり、リソース管理の面でも役立ちます。

実際にプレイしてみると、パリィの受付時間は比較的緩やかに感じられ、敵の攻撃モーション(特に緑色に光る予備動作など)も視覚的に分かりやすいため、慣れれば爽快なカウンターを次々と決めることができます。

シールドチャージ

シールドを構えた状態で特定の敵をターゲットし、攻撃ボタンを押すことで、スレイヤーが猛然と敵に突進する「シールドチャージ」を繰り出せます。これは移動と攻撃を兼ね備えた非常に強力な技で、弱いデーモンであれば一撃で粉砕できるほどの威力を持っています。

シールドスロー

シールドソーはその名の通り、投擲武器としても使用可能です。回転する刃の付いたシールドを投げつけることで、敵のアーマーを破壊したり、複数の敵をまとめて貫通したりと、戦術の幅を大きく広げてくれます。特に、敵のアーマーを破壊した際には、スレイヤー自身のアーマー値が回復するという嬉しい効果もあります。

グローリーキルは健在、しかし…?

体力が著しく低下したデーモンに対して、ド派手なフィニッシュムーブを叩き込む「グローリーキル」。DOOMシリーズの象徴とも言えるこのシステムは、もちろん本作でも健在です。

しかし、一部のユーザーレビューを見ると、ボス以外の敵に対するグローリーキルの演出が以前の作品に比べて簡素化された、あるいは通常の近接攻撃のフィニッシュ演出になっているのではないか、といった指摘が見受けられます。

開発者インタビューでは「完全にプレイヤーのコントロール下にある、非同期の新しいグローリーキルシステム」という言及があり、どの角度からでも自由に繰り出せるようになったとされています。

リソース管理の重要性

「体力が少ない時に敵を倒すと回復アイテムが出現し、近接攻撃で敵を倒すと弾薬が多くドロップする」――この「押されている時ほど、より積極的に攻めろ」というDOOMシリーズ伝統の哲学は、本作でも色濃く反映されています。

シールドソーによる防御やパリィ、そして多彩な武器を駆使して、常に攻めの姿勢を崩さずに戦い続けることが、地獄の戦場を生き抜くための唯一の道です。

武器: 古代の拷問機械から未来兵器まで

ドゥームスレイヤーの代名詞とも言える強力な銃火器の数々。本作でも、お馴染みの武器から本作の世界観に合わせた新たな殺戮兵器まで、多彩なラインナップがプレイヤーを待ち受けています。

新旧織り交ぜた多彩な銃火器

✅ シールドソー: 前述の通り、攻防一体の万能武器であり、本作の戦闘システムの中核

✅ シュレッダー: 高速でスパイクを発射するフルオートマチック武器。中距離での制圧射撃に適しており、敵に突き刺さったスパイクをシールドソーで起爆させることで追加ダメージを与えることも可能

✅ アクセラレーター/サイクラー: プラズマエネルギーを射出する武器群。特にエネルギーシールドを持つ敵に対して有効。サイクラーは敵をショック状態にし、周囲の敵にも連鎖的にダメージを拡散

✅ インペイラー: 高精度な狙撃に適した武器。デーモンの弱点を正確に撃ち抜くことで、絶大なダメージを与えることが可能

✅ パルヴェライザー: 敵の頭蓋骨を弾丸として射出するかのような、DOOMシリーズらしい狂気に満ちたデザインの武器

✅ チェーンショット: チャージすることで威力を増す、強力な一撃を放つことができる武器

✅ グレネードランチャー/ロケットランチャー: 広範囲の敵を一掃するのに適した、お馴染みの爆発物系武器

✅ バリスティックフォースクロスボウ (BFC): シリーズファンにはお馴染みの超強力兵器。専用のキーで呼び出すことができ、戦況を一変させるほどの圧倒的な破壊力を誇る。ただし、その強大さ故に弾薬は非常に貴重で、アップグレードも不可能

近接武器

本作では、銃火器だけでなく、専用の近接武器も複数登場します。

✅ パワーガントレット: 素早い連続攻撃が可能で、パリィに成功するとチャージが回復

✅ フレイル: 中程度の威力を持ち、敵のアーマーを破壊したり、倒した敵からアーマーをドロップさせたりする効果がある

✅ ドレッドメイス: 非常に高い威力の範囲攻撃を繰り出し、命中した敵から弾薬を全回復させるといった強力な効果を持つ

搭乗兵器: ドラゴン&アトラン

本作の大きな目玉の一つが、ド迫力の搭乗兵器です。

メカドラゴン

サイバネティック強化された巨大なドラゴンに騎乗し、大空を自在に飛び回りながら、搭載されたガトリングガンで眼下のデーモンどもを掃討します。空中戦艦ヘルキャリアとの壮絶なドッグファイト(ドラゴンファイト?)も体験できます。

アトラン

数十メートル級の超巨大メカ。プレイヤーはこのアトランに搭乗し、ビルほどの大きさもある巨大なデーモンをその剛腕で殴り倒すという、まさに怪獣映画さながらのド迫力スケールの戦闘を楽しむことができます。

成長要素: スレイヤーを最強の戦士へ

ドゥームスレイヤーは最初から強いですが、地獄の軍勢はさらに強力です。戦いを有利に進めるためには、スレイヤー自身と彼の武器を強化していく必要があります。

センチネルの祭壇 (Sentinel Shrines)

マップの各所に点在する「センチネルの祭壇」では、探索や戦闘で収集した「ゴールド」「ルビー」「レイスストーン」といった貴重な資源を消費することで、武器やシールドソー、そして近接武器をアップグレードすることができます。

これらのアップグレードは、単に武器の威力を向上させるだけでなく、新たな能力を付与したり、既存の能力を変化させたりと、多岐にわたります。例えば、コンバットショットガンのアップグレード「Incendiary」は、敵を炎上させてアーマーをドロップさせる効果があり、スレイヤーの生存能力を大きく向上させます。

武器アップグレードの選択

一部の武器アップグレードでは、2つの異なる効果を持つ選択肢から1つを選ぶ形式が採用されています。嬉しいことに、これらの選択は永続的なものではなく、いつでも自由に切り替えることが可能です。

これにより、特定のボス戦やステージの特性に合わせて、柔軟に武器の能力をカスタマイズし、戦術を変更することができます。

シールドルーン

シールドソーには、パリィ成功時に追加効果を発動する「シールドルーン」を装着することができます。例えば、「グラウンドフィッシャー」はパリィ時に地面から衝撃波を発生させて周囲の敵を怯ませ、「ホーリー スウォーム」は追尾性能を持つダガーを複数射出して反撃するなど、ルーンによって様々な効果が得られます。

リーダーデーモン討伐

各ステージには、通常のデーモンよりも遥かに強力な「リーダーデーモン」と呼ばれる個体が出現することがあります。これらの強敵を打ち倒すと、その内臓を引き裂いて力を吸収し、ドゥームスレイヤーの体力、アーマー、そして弾薬の最大所持上限を恒久的に増加させることができます。

これは、高難易度の戦闘を乗り越えることに対する明確な報酬であり、プレイヤーの成長を促す重要な要素となっています。

近接スキルツリー

パワーガントレット、フレイル、ドレッドメイスといった各近接武器には、それぞれ専用のアップグレードツリー(スキルツリー)が存在し、コンボの強化や特殊効果の付与など、より強力で個性的な近接戦闘スタイルを構築していくことが可能です。

操作性とアクセシビリティ

本作は、PCでのプレイにおいては伝統的なキーボード&マウス操作、そして家庭用ゲーム機ではコントローラー操作の両方に対応しています。

特筆すべきは、非常に豊富なアクセシビリティオプションが用意されている点です。テキストサイズの調整、操作方法の自由なリマップ(キー割り当て変更)、敵やオブジェクトを視認しやすくするハイコントラストモード、自動スプリント機能のオンオフ、武器の揺れ表現の軽減、さらにはパリィの受付時間を調整する機能まで、多くのプレイヤーがストレスなく快適にゲームを楽しめるよう、細やかな配慮がなされています。

これらの充実したオプションは、FPSというジャンルに初めて触れる初心者プレイヤーや、特定の操作が苦手なプレイヤー、あるいは視覚的な補助が必要なプレイヤーにとって、非常に大きな助けとなるでしょう。

4. 音楽・映像美・演出

『DOOM: The Dark Ages』は、激しいゲームプレイだけでなく、魂を揺さぶる音楽、眼前に広がる壮絶なビジュアル、そして映画的な演出によって、プレイヤーを地獄の戦場へと深く没入させます。

音楽: 新たなコンポーザーによる「中世風ヘヴィメタル」

本作のサウンドトラックは、前2作で強烈な印象を残したMick Gordon氏に代わり、新たに音楽制作チーム「Finishing Move Inc.」が担当しています。彼らは過去に『Borderlands 3』や『Halo Wars 2』、『The Callisto Protocol』といった人気作の音楽も手掛けてきた実力派集団です。

公式サウンドトラックは30曲以上を収録し、SpotifyやYouTubeといった主要な音楽ストリーミングサービスでも配信されており、ゲームをプレイしていない時でもその重厚なサウンドを堪能できます。

基本的な音楽スタイルは、DOOMシリーズ伝統のヘヴィメタルを踏襲しつつも、本作の「中世ダークファンタジー」という独特の世界観に合わせて、より重々しく、一部では「スラッジメタル」や「中世風」と評されるような、荘厳かつダークな雰囲気が加えられています。

一部のレビューやユーザーの声からは、Mick Gordon氏の作り上げた脳髄を揺さぶるような強烈な個性とカリスマ性を持つサウンドを惜しむ意見も見受けられます。しかし、Finishing Move Inc.による楽曲群もまた、戦闘の激しさを十二分に盛り上げる力強さを備えており、ゲーム全体のダークで重厚な雰囲気を高める上で重要な役割を果たしていると評価されています。

映像美: 最新idTechエンジンが織りなす圧巻のグラフィック

本作のビジュアルは、id Softwareが誇る最新のゲームエンジン「idTechエンジン」によって描かれており、そのクオリティはまさに圧巻の一言です。

緻密に描き込まれた中世風の壮大な建造物、グロテスクでありながらもどこか造形美を感じさせるデーモンたちのデザイン、そして血しぶきや爆炎がリアルタイムで乱れ飛ぶ激しい戦闘シーンは、プレイヤーを『DOOM: The Dark Ages』の世界へと瞬時に引き込みます。

アートスタイルは「ダークファンタジー」と「SF」が見事に融合したもの。前作『DOOM Eternal』がネオンカラーを多用したサイバーパンク的な色彩だったのに対し、本作では銅色、深紅色、灰色の石、そして黄土色といった、より落ち着いた、しかしながら重厚で深みのある色調が多く用いられています。これにより、まるで中世の古い写本に描かれた地獄絵図のような、独特の雰囲気を醸し出しています。

PC版の動作環境については、最低設定でも1080pの解像度で60FPSのフレームレートを目指しており、レイトレーシングに対応したGPUが推奨されています。

家庭用ゲーム機版のパフォーマンスについては、Xbox Series X版は動的な1440p解像度(負荷時には1080p程度まで低下することもある)で、比較的安定した60fpsを提供しているとされています。

PlayStation 5版はXbox Series X版と同等のビジュアル設定であるものの、フレームレートのドロップがより頻繁に発生する傾向にあるようです。PlayStation 5 Pro版はベースのPS5版よりパフォーマンスが改善され、より高い解像度(1800pを目指す)を実現していますが、それでもなおXbox Series X版が最も安定したフレームレートを維持しているという評価です。

演出: 映画的スケールで描かれるスレイヤーの伝説

本作では物語をよりドラマチックに伝えるために、カットシーンの量が大幅に増加しています。これにより、ドゥームスレイヤーの過去や内面に迫る物語が、かつてないほど映画的なスケールで描かれます。

その最たる例が、巨大メカ「アトラン」やドラゴンに搭乗して繰り広げられる戦闘シーンです。天を衝くような巨大なデーモンとの死闘や、空を覆うほどの敵編隊との空中戦は、圧倒的なスケール感と迫力ある破壊描写によって、プレイヤーに強烈な視覚的インパクトと興奮を与えてくれます。

また、本作は日本語フルローカライズに対応しており、キャラクターたちのセリフは全て日本語音声で楽しむことができます。その吹き替えのクオリティも非常に高いと評価されており、物語への没入感を一層深めてくれるでしょう。

5. 良かった点・気になった点

どんな名作にも光と影があるもの。『DOOM: The Dark Ages』を実際にプレイして感じた「ここが最高!」という良かった点と、「ここはちょっと注意が必要かも…」という気になった点を、包み隠さずお伝えします。

✅ 良かった点 (ここが最高!ドゥームスレイヤーの新たな魅力)

圧倒的な戦闘の饗宴と爽快感

やはりDOOMシリーズの醍醐味と言えば、デーモンどもを次から次へとなぎ倒していく、あの圧倒的な爽快感に尽きます!本作でもその魅力は健在で、むしろ新たな次元へと進化しています。

特に新武器「シールドソー」を駆使したパリィ、シールドチャージ、そして投擲といったアクションは、従来のDOOMにはなかった新たな戦略性と、筆舌に尽くしがたい爽快感をもたらしてくれます。

多くの海外レビューでもこの戦闘システムは高く評価されており、GamesHubは「実に充実した戦闘の饗宴だ」と100点満点の評価を与えています。

革新的なシールドソーシステム

前述の通り、シールドソーは単なる防御具に留まりません。攻撃、移動、さらにはステージギミックの解除にも活用できるこの万能ツールは、本作のゲームプレイに奥深い戦略性と、他にはない独自性を与えています。

ファミ通.comのレビューでは「攻防一体を具現化した戦闘は、途切れることなくテンションを保ちながら展開していく」と評されており、まさにその通りだと感じました。

重厚感のある「スタンド・アンド・ファイト」

前作『DOOM Eternal』の目まぐるしい高速機動とは異なり、本作のドゥームスレイヤーは、どっしりと大地に足をつけ、まるで「戦車」のように敵と対峙します。

この重厚な操作感は、プレイヤーに落ち着いて敵の動きを見極め、戦略的に立ち回る楽しさを提供してくれます。

壮大なスケールと世界観

中世のダークファンタジーとSFが見事に融合した独特の世界観、そして空を舞うドラゴンや大地を揺るがす巨大メカ「アトラン」の登場は、視覚的なインパクトはもちろんのこと、これまでのシリーズにはなかった新たなゲーム体験を提供してくれます。

電ファミニコゲーマーのレビューでは「まさかの巨大ロボ!重々しさが最高な『アトラン』操縦パート」とその興奮が語られています。

進化したストーリーテリングとローカライズ

カットシーンを効果的に用いることで、ドゥームスレイヤーのオリジンに迫る物語が、新規プレイヤーにも分かりやすく、かつシリーズファンにはより深い没入感をもって語られます。

また、日本語フルローカライズの質も非常に高いと評価されており、物語をスムーズに楽しむことができます。

豊富なアクセシビリティオプション

難易度の細かな調整から、操作方法のカスタマイズ、視覚的な補助機能に至るまで、非常に多くのアクセシビリティオプションが用意されています。

これにより、FPS初心者から百戦錬磨のベテランまで、幅広い層のプレイヤーが自分に合った形でゲームを楽しめるよう配慮されています。

探索要素とやり込み

広大かつ緻密にデザインされたマップには、収集アイテムや武器スキン、特定の条件を達成することで報酬が得られるマイルストーンといった、やり込み要素が満載です。

オートマップ機能も非常に優秀で、隠されたアイテムや秘密のエリアの発見を強力にサポートしてくれます。

⚠️ 気になった点 (ここはちょっと注意が必要かも…)

音楽への賛否

本作の音楽は、前2作で強烈なインパクトを残したMick Gordon氏が担当していません。そのため、あの脳髄を直接揺さぶるようなヘヴィメタルサウンドを期待していると、少し肩透かしを食うかもしれません。

新たに担当したFinishing Move Inc.による楽曲群も非常に高品質で、本作のダークで重厚な雰囲気にはマッチしていますが、Mick Gordon氏のサウンドとは方向性が異なるため、一部のファンからは戸惑いの声も上がっているようです。

一部プラットフォームでのパフォーマンス

特にPlayStation 5およびPlayStation 5 Pro版において、負荷の高い場面でフレームレートの低下が報告されています。より安定したプレイ環境を求めるのであれば、PC版やXbox Series X版を選択するのが賢明かもしれません。

グローリーキルの変化

シリーズの象徴的な要素である「グローリーキル」ですが、本作ではボス戦以外の場面での演出が簡素化された、あるいは少なくなったという指摘が一部のユーザーから上がっています。

あの多彩で残虐なフィニッシュムーブを楽しみにしていたプレイヤーにとっては、少々物足りなく感じる可能性があります。

テンポの問題

一部の海外レビューでは、ストーリー展開の仕方や、よりオープンになったマップ構造が、時折ゲーム全体のテンポを損なっているのではないか、という指摘が見られます。

特に、巨大メカ「アトラン」やドラゴンに搭乗するパートは、その壮大さとは裏腹に、人によってはやや冗長に感じられるかもしれません。

武器切り替えのレスポンス

一部のユーザーレビューによると、武器の切り替え動作が前作に比べてやや「もっさり」していると感じられることがあるようです。ハイスピードな戦闘中に、とっさの判断で武器を切り替えたい場面で、このレスポンスの悪さがストレスになる可能性は否定できません。

雑魚敵の存在感の薄さ

Steamのユーザーレビューの中には、インプやゾンビといった小型の雑魚敵が非常に弱く、戦闘における手応えが薄いという意見も見られました。

6. 他作品との比較

『DOOM: The Dark Ages』は、シリーズの過去作や他の人気FPSと比べて、どのような特徴を持っているのでしょうか?ここでは、特に比較対象として名前が挙がりやすい『DOOM Eternal』と『Halo』シリーズとの違いを中心に見ていきましょう。

『DOOM Eternal』との違い: 超人から重戦車へ

機動力

前作『DOOM Eternal』のドゥームスレイヤーは、空中ダッシュやミートフック(鎖付きショットガン)を駆使し、戦場を縦横無尽に飛び回る、まさに超人的な機動力が特徴でした。

これに対し、『DOOM: The Dark Ages』のスレイヤーは、より地に足の着いた「スタンド・アンド・ファイト」スタイルを体現しており、開発者曰く「戦闘機」から「鉄の戦車」へとその性質を変貌させています。

実際にプレイしてみると、『Eternal』のような目まぐるしい空中機動の頻度は減りましたが、シールドチャージによる高速接近や、パリィを起点としたアグレッシブな立ち回りは健在です。操作感は確かに異なりますが、アドレナリンが放出されるような激しい戦闘の密度は、決して『Eternal』に引けを取りません。

戦闘哲学

『Eternal』の戦闘は、絶え間ないリソース管理(体力、アーマー、弾薬)と、状況に応じた的確な武器選択・アビリティ使用が求められる、高度に戦略的でパズル的な要素も含むものでした。

『DOOM: The Dark Ages』では、新たに導入されたシールドソーによる防御(ブロック)とカウンター(パリィ)が戦闘の軸となり、より直接的な攻防の駆け引きが中心になっている印象を受けます。

一部のユーザーからは、『Eternal』ほど武器の使い分けがシビアではなくなり、結果として「遊びやすくなった」との声も聞かれます。

『Halo』シリーズとの類似点: 大規模戦と搭乗兵器

搭乗兵器と大規模戦闘

本作で新たに導入されたアトラン(巨大メカ)やドラゴンといった搭乗兵器を操縦するシークエンスは、人気FPSシリーズ『Halo』におけるビークル(乗り物)戦や、広大なマップで繰り広げられる大規模な戦闘を彷彿とさせると指摘する声があります。

スクリプト演出とステージ構成

一部のステージでは、特定の目標を順番に達成していく大規模な攻略戦や、三人称視点でのドラゴン操作など、従来のDOOMシリーズとは異なる、よりスクリプト演出(あらかじめ決められた展開や演出)の強いゲームプレイが展開されます。

これは、同じく人気FPSシリーズである『Call of Duty』のキャンペーンモードなどにも通じるものがあります。

主要作品比較表

特徴項目DOOM: The Dark AgesDOOM EternalHalo (代表作)
戦闘スタイル/機動力地に足の着いた「スタンド・アンド・ファイト」、重戦車のような重厚感、シールドソーによる攻防一体高速・高機動の三次元戦闘、空中ダッシュやミートフックを多用地上戦とビークル戦の組み合わせ、比較的オーソドックスなFPS操作と戦略的な立ち回り
主要な新メカニクス/特徴シールドソー(ブロック、パリィ、チャージ、スロー)、近接武器専用スロット、中世風世界観ミートフック、フレイムベルチ、アイスボム、多彩な武器MOD、デストラクティブルデーモンシステムエネルギーシールド、多彩なビークル、AIコンパニオン、広大なオープンワールド風マップ(一部作品)
搭乗兵器の有無と役割アトラン(巨大メカ)、ドラゴン(飛行)、特定のステージで物語進行上必須の要素基本的になし(一部ギミック的なものは除く)多数あり(ワートホグ、スコーピオン、バンシー等)、戦術の重要な要素、ステージ攻略に必須な場合も多い
ストーリーテリングの傾向カットシーン多用、スレイヤーのオリジンに迫る、より直接的で映画的な物語描写コーデックスによる補完が多いが、カットシーンも存在、壮大な宇宙規模の物語カットシーンとゲーム内イベントで進行、SF叙事詩、キャラクタードラマも重視

7. どんな人におすすめか

さて、ここまで『DOOM: The Dark Ages』の様々な側面を見てきましたが、結局のところ、このゲームはどんな人に「ブッ刺さる」のでしょうか?あなたのプレイスタイルや好みに合わせて、おすすめポイントをまとめてみました!

✅ こんなあなたにブッ刺さる!

歴戦のドゥームスレイヤー(シリーズファン)

ドゥームスレイヤーの新たな物語、新たな武器、そして新たな地獄の戦いを渇望しているあなたへ。本作は間違いなくプレイすべき一本です。

特に、2016年のリブート作『DOOM』の持つ、ダークで重厚な雰囲気が好きだった方には、より深く心に刺さるかもしれません。

ただし、前作『DOOM Eternal』の超高速・高機動戦闘を至上のものと考えている方は、本作の戦闘スタイルの変化に最初は戸惑う可能性も考慮しておきましょう。

血沸き肉躍るFPSを求めるゲーマー

とにかく激しい銃撃戦が好き!デーモンどもを木っ端微塵にしてストレスを発散したい!という原始的な欲求を抱えるあなたへ。DOOMシリーズは、そんなあなたの期待を裏切りません。本作もまた、その血脈を色濃く受け継いでいます。

重厚なダークファンタジーや中世風の世界観が好きな人

剣と魔法の世界…ではなく、ショットガンとデーモンが織りなす、本作ならではのダークで荘厳な世界観にどっぷりと浸りたいあなたへ。

騎士や城、ドラゴンといったファンタジー要素と、SF的なテクノロジーが融合した独特の雰囲気は、きっとあなたを魅了するでしょう。

新しい戦闘システムに挑戦したいFPS経験者

新武器「シールドソー」によるパリィやチャージを駆使した、テクニカルかつアグレッシブな戦闘は、従来のFPSとは一味も二味も違う刺激的な体験を与えてくれます。己の反射神経と判断力を試し、新たな戦術を編み出す喜びに満ちています。

ド派手な演出や巨大メカ・ドラゴンにロマンを感じる人

怪獣映画さながらの巨大ボス戦や、サイバネティックドラゴンに騎乗して大空を駆け巡る体験は、本作ならではのスペクタクルです。理屈抜きのド派手なロマンを求めるあなたに、強烈なカタルシスをもたらしてくれるはずです。

FPS初心者だけどDOOMに興味がある人

「DOOMって難しそう…」と尻込みしているあなたへ。心配はご無用です!本作は豊富な難易度調整オプションや、手厚いアクセシビリティ機能が充実しており、ゲーム開始時に最も易しい「スレイヤーの卵」難易度から始めれば、FPS初心者の方でも十分に楽しむことができます。

物語も前日譚なので、ここからDOOMの世界に足を踏み入れるのは絶好の機会と言えるでしょう。

Game Pass加入者

Xbox Game PassまたはPC Game Passに加入しているあなたへ。本作は発売初日からGame Passに対応しているため、追加の費用を支払うことなく、このAAA級タイトルを心ゆくまで体験できる絶好のチャンスです。これは見逃せません!

8. 総評 (点数評価つき)

『DOOM: The Dark Ages』- 評価: 88/100点

『DOOM: The Dark Ages』は、長きにわたりFPS界に君臨してきたDOOMシリーズの血脈を色濃く受け継ぎながらも、新たな境地へと大胆に踏み出した、非常に意欲的な作品です。

その中核を成すのは、やはりアドレナリン全開の激しく、そして残虐な戦闘体験。本作で新たに導入された万能武器「シールドソー」を駆使したパリィやシールドチャージは、従来のDOOMシリーズとは一線を画す戦略性と、筆舌に尽くしがたい爽快感を生み出し、プレイヤーを瞬く間に血と硝煙の渦巻く戦場へと引き込みます。

中世のダークファンタジーとSFが見事に融合した荘厳かつ退廃的な世界観、ドゥームスレイヤーの怒りの起源に迫る重厚なストーリー、そして空を舞うドラゴンや大地を揺るがす巨大メカ「アトラン」といった、これまでのシリーズにはなかったド派手な新要素の数々は、視覚的にもゲームプレイ的にも強烈なインパクトを与え、プレイヤーを飽きさせません。

一方で、前2作で強烈な個性を放ったコンポーザーMick Gordon氏の不在による音楽のテイストの変化や、一部の家庭用ゲーム機プラットフォームにおけるパフォーマンスの不安定さ、そしてシリーズの象徴の一つであったグローリーキルの演出変更など、長年のシリーズファンにとっては少々気になる点も散見されるのは事実です。

また、前作『DOOM Eternal』で完成の域に達したと言える高機動戦闘からのプレイスタイルの転換は、一部のプレイヤーにとっては好みが分かれるところでしょう。

しかし、これらの点を差し引いても、本作はFPSというジャンルに新たな刺激と興奮を求める全てのプレイヤー、そしてドゥームスレイヤーという孤高の英雄の物語に心惹かれる全ての人々にとって、プレイする価値のある傑作と言えます。

豊富に用意されたアクセシビリティオプションにより、FPS初心者から百戦錬磨の熟練者まで、それぞれのレベルでこの新たな地獄の戦いを満喫できるはずです。

9. シリーズとしての進化ポイント

『DOOM: The Dark Ages』は、単なる続編や前日譚という枠を超え、DOOMシリーズそのものに新たな進化の方向性を示した作品と言えます。具体的に何が進化したのか、分かりやすくポイントを整理してみましょう。

『DOOM: The Dark Ages』が切り拓いた、シリーズの新たな地平

戦闘システムのパラダイムシフト: 「シールドソー」と「スタンド・アンド・ファイト」

前作『DOOM Eternal』が超高速・高機動の空中戦を特徴としていたのに対し、本作では新武器「シールドソー」によるパリィやブロックを戦術の中心に据え、より地に足の着いた「スタンド・アンド・ファイト」という戦闘哲学へと大きく舵を切りました。

これは、単に新しい武器が一つ追加されたというレベルの話ではありません。DOOMの戦闘における基本的な立ち回り方、敵との駆け引きの質そのものを変えるほどの、まさにパラダイムシフトと呼べる大きな進化です。

世界観の拡張: 「中世ダークファンタジー × SF」という新境地

これまでのDOOMシリーズが、主にSFホラー色の強い未来的な世界観を舞台としてきたのに対し、本作では中世の騎士や荘厳な城、そして天翔けるドラゴンといったファンタジー要素を大胆に取り入れ、それをDOOMならではのSFテイスト(ハイテク兵器やサイバネティックデーモンなど)と見事に融合させています。

これにより、ビジュアル的にも物語的にも、シリーズに新たな深みと、これまでにない独特の広がりをもたらすことに成功しています。

ゲームプレイの多様化: 「搭乗兵器」による大規模戦闘の導入

巨大な人型メカ「アトラン」や、サイバネティック強化されたドラゴンに実際に搭乗し、戦場を蹂躙するシークエンスは、従来のDOOMシリーズにはなかった全く新しいゲーム体験です。

これにより、戦闘のスケール感が飛躍的に増し、まるで映画のようなド派手なスペクタクルが強化されました。プレイヤーは、ドゥームスレイヤーとしてだけでなく、巨大な兵器のパイロットとしても地獄の軍勢と対峙することになります。

ストーリーテリングの深化: 「見せる物語」への転換

従来、DOOMシリーズの物語は、ゲーム内に散りばめられた膨大なテキスト資料(コーデックス)を読み解くことで補完される側面が強かったですが、本作ではカットシーンを大幅に増やし、物語をより直接的に「見せる」手法へと移行しています。

これにより、ドゥームスレイヤーの過去や彼の抱える怒りの根源、そして彼を取り巻く世界のドラマが、より深く、プレイヤーが感情移入しやすい形で描かれるようになりました。

アクセシビリティの向上と間口の拡大

詳細な難易度調整オプションや、豊富なアクセシビリティ機能(視覚サポート、操作カスタマイズなど)を搭載することで、FPSというジャンルに初めて触れる初心者から、百戦錬磨のハードコアゲーマーまで、より多くのプレイヤーがDOOMの世界を快適に楽しめるように配慮されています。

これは、シリーズの裾野を広げ、新たなファン層を獲得するための重要な進化点と言えるでしょう。

シングルプレイへの原点回帰と集中

『DOOM (2016)』や『DOOM Eternal』にはマルチプレイヤーモードが搭載されていましたが、『DOOM: The Dark Ages』は「プレミアムシングルプレイヤーキャンペーン」であると明言されており、一部では伝統的なマルチプレイモードをバッサリと切り捨てたとも言われています。

これにより、開発リソースをシングルプレイ体験の向上に集中させ、より濃密で満足度の高い物語とゲームプレイを追求していると考えられます。

10. ユーザー評価 (Steamレビューから)

実際に『DOOM: The Dark Ages』をプレイした日本のゲーマーたちは、この新たな地獄の戦いをどのように感じたのでしょうか?ここでは、特に多くの声が寄せられているSteamのレビューを中心に、その熱い評価を徹底分析します!

Steamでの全体評価

まず特筆すべきは、本作がSteamにおいて「非常に好評」という高い評価を獲得している点です。2025年5月時点で、7,231件のユーザーレビューのうち、実に85%が本作を肯定的に評価しており、多くの日本人プレイヤーからも熱い支持を受けていることが伺えます。

✅ 特に評価されているポイント (Steam日本語レビューより抜粋・要約)

パリィシステムの楽しさ

「パリィが超楽しい!!」「パリィタイミングにシビアさは無く、出せば成功するという感じで快適」といった絶賛の声が多数寄せられています。

本作の目玉とも言える新アクション「パリィ」は、敵の攻撃をタイミング良く弾き返し、反撃の狼煙を上げるという能動的なプレイフィールが、多くのプレイヤーを虜にしているようです。重たい金属音やスローモーションといった演出も、その爽快感を一層高めています。

戦闘の爽快感と戦略性

「敵の弾を弾き返しながら距離を詰め、近接を叩き込む豪快なプレイが心地よい」「盾システムのお陰でEternalの様に常に動き回る必要が下がり『どっしりと構えて、相手の攻撃を観察して、手前から順番に処理していく』という、戦略の見えやすいゲーム性が印象的」など、シールドソーを中心とした新たな戦闘スタイルが生み出す、独特の爽快感と戦略性が高く評価されています。

豊富なコンテンツと飽きさせない工夫

「要素が豊富で飽きが来ない作り」「ステージ構成『一本道のダンジョン』『複数目標を巡るオープンワールド風』『竜や巨大ロボットを操作する』この3種類が代わる代わる登場するため、遊んでいて飽きがこない」と、一本道ではない多様なステージ構成や、豊富な武器・スキル、そしてそれらの改造要素が、プレイヤーを飽きさせない工夫として評価されています。

遊びやすさの向上

「Eternalは(私にとっては)あまりにも多すぎた。Dark Ageでは武器やModの種類が減り、1つの武器が対応できる範囲が広がっている」「確かに『低難易度化した』と言えなくもないが、私は『遊びやすくなった』という感触を受けた」など、前作『DOOM Eternal』の複雑でシビアなゲーム性と比較して、本作はより遊びやすくなったと感じるユーザーの声も少なくありません。

武器の役割分担が緩やかになったり、常に動き回る必要性が低下したりした点が、戦略の幅を広げつつも敷居を下げているようです。

その他の評価ポイント

  • ストーリーの魅力(特に敵キャラクターであるアズラク王子の存在感)
  • 小気味良い効果音
  • 探索に便利なマップ表示
  • 細かく調整可能な難易度設定

など、様々な要素がプレイヤーから好評を得ています。

⚠️ 気になった点・改善を望む声 (Steam日本語レビューより抜粋・要約)

グローリーキルの演出縮小

「グローリーキルの演出はボスのみ」「せめてマンキュバスやヘルナイトなど中型以上の敵に対してくらいはグローリーキルが見たかった」といった意見が、最も多く見られる不満点の一つです。

シリーズの象徴的な残虐フィニッシュムーブであるグローリーキルが、本作ではボス戦限定、あるいは簡素化されたと感じるプレイヤーが多く、その点を残念に思う声が上がっています。

BGMの印象の薄さ

「音楽は酷い」「物足りないBGM」など、前2作で強烈なインパクトを残したMick Gordon氏のヘヴィメタルサウンドと比較して、本作のBGMに物足りなさや印象の薄さを感じるという意見が散見されます。

戦闘を盛り上げる重要な要素であるだけに、期待値が高かった分、厳しい評価に繋がっているのかもしれません。

武器切り替えのもっさり感

「銃の切り替えがやたらもっさりしているのが気になった」「とっさに切り替えて撃つことが出来ないのはストレスを感じる」と、武器チェンジのレスポンスの悪さを指摘する声があります。

DOOMシリーズのハイスピードな戦闘において、武器の素早い切り替えは重要な戦術の一つであるため、この点は改善を望む声が上がるのも理解できます。

雑魚敵の弱さ

「インプやソルジャー、ゾンビと言った小型の敵がゴミのように死んでいくため、戦っている実感は中型以上の敵にしか無い」と、一部の小型の雑魚敵があまりにも弱く、戦闘における手応えのなさを指摘する意見も見られました。

数の暴力はあれど、個々の敵との駆け引きを楽しみたいプレイヤーにとっては、物足りなさを感じる部分かもしれません。

まとめ:新たな地獄の戦いへの招待状

『DOOM: The Dark Ages』は、シリーズが長年培ってきた「DOOMらしさ」という伝統を重んじながらも、新たな戦闘システム、壮大な世界観、そして深化したストーリーテリングといった、数多くの挑戦に満ちた、まさに「血湧き肉躍る」FPS体験を提供してくれます。

新兵器「シールドソー」を手に、中世のダークファンタジーとSFが見事に融合した荘厳な世界で、ドゥームスレイヤーと共に地獄の軍勢を蹂躙するあの圧倒的な快感は、一度味わったら忘れられない強烈なものです。

本レビューでは、音楽の変化や一部プラットフォームでのパフォーマンスなど、気になる点もいくつか挙げさせていただきました。しかし、それを補って余りあるほどの魅力と、他に類を見ない独創的なゲーム体験が、本作には間違いなく詰まっています。

特に、アドレナリン全開の激しいバトルを心の底から求めているFPSファンのあなた、そしてドゥームスレイヤーという孤高の英雄の新たな物語に触れたいあなたにとって、『DOOM: The Dark Ages』は、2025年を代表するマストプレイの一本となるでしょう。

ぜひ、この新たな地獄絵図にあなた自身が飛び込み、その手でデーモンどもを打ち砕いてみてください!

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!この記事が、あなたの『DOOM: The Dark Ages』への興味をさらに深める一助となれば幸いです。それでは、また次回のレビューでお会いしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました