ユミアのアトリエの究極レビューと解説(ネタバレなし)製品版

ゲームのレビュー

ここではガストが手がける錬金術RPG「アトリエ」シリーズの最新作、『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』の購入を迷われている方向けの記事になります

執筆時点(2025/3/21)で定価が通常版でも10000円近くしますので、どうぞこの記事を参考にして購入するかどうかを見極めてみてください

対応プラットフォームはPS5/PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Series X|S/Xbox One/Steamです

ユミアのアトリエの世界観は?少しシリアス?

主人公ユミアは錬金術師で、本作の舞台となる世界では錬金術は「禁忌の存在」とされており、「錬金術士=忌み嫌われる存在」なので、周りの人から避けられたり陰口を叩かれたり、威圧的な言葉を言われたりと、厳しい目を向けられるので「ライザのアトリエ」とはまた違ったベクトルを持つ世界観です。

そんな辛い状況の中でも彼女の強い信念と努力で、地道に冒険と調査、人助けを通じて徐々に信頼を勝ち取っていき、錬金術師として道を切り拓いていくと言うお話です。

(ネタバレなし)ストーリーの魅力

序盤は錬金術師が異端の者と捉えられて、周りから受け入れられない境遇にあり、少し辛い部分もあるが、物語が進行することで、「なぜそうなったのか」「真実は?」「これからくる脅威にどう立ち向かっていくのか?」など

先が気になる展開に発展していきます

個性豊かな仲間が勢揃いで、皆良い意味で独特で冒険が楽しく「この仲間たちと皆で乗り越えていこう!」という気持ちにもなりながら夢中でプレイしていました

ムービーシーンは長すぎず、多すぎない、丁度の良い長さと頻度なので退屈しませんし、映画・アニメを見ているような感覚にはならないので気持ちよくゲームプレイができます。

そして声優の方の演技が非常に逸品で、感情移入が一気にできます。

イベントももちろん、フルボイスなので、できればヘッドフォンで楽しんでほしいと思います

ゲームのシステムの根幹

ゲームの流れは、「探索」→「戦闘」→「調合」の繰り返しです。

この3つの要素が上手く絡み合って相乗効果を生み、それが大きな基盤になっています。

その基盤の上に「壮大なストーリー」「魅力的で個性的なキャラクターたち」「美しい映像」と「素晴らしい音楽」が彩られているイメージです

ここからは大きく分けて5つのパートで解説とレビューをしていきます

戦闘システム

錬金術のゲームで戦闘の目的って何?

戦闘では敵を倒してレベルを上げて、探索できる場所を広げていく、そして討伐した敵から得られる素材を入手したりすることがメインとなります。

レベルが上がればストーリーも進行しやすくなるし、より強い敵を討伐が可能になりより良い調合のアイテムがゲットできます。

従来のコマンド式ではない?アクション性の高いバトルシステム

戦闘システムは明らかにアクション性が高いです。

敵の攻撃を回避ガード、そしてジャストガードからのカウンターなどを駆使して、敵の攻撃に対処しながら、戦っていく形です

基本的には、キャラクターの固有スキルを発動して戦います。スキルを使用するとクールタイムが発生し、時間経過で再び使用できるようになると言うシステム。

アクション性は高いですが、難易度はいつでも変えられますのでアクションが苦手な方でも楽しめます。

レンジのシステムが戦略性を増す!

本作品ではインレンジ(前衛)アウトレンジ(後衛)のシステムがあり、物理属性スキルと魔法属性スキルを駆使しながら敵に合わせて戦います

単純にインレンジは敵との距離が近いため近距離物理攻撃、アウトレンジは敵との距離が遠いので遠距離魔法攻撃または仲間の支援といったイメージ。

すべての敵は、物理属性か魔法属性の「ブレイクシンボル」を持っています。

表示されている属性のスキルで攻撃してシンボルを0にすると、敵は「ブレイク状態」(弱体化)に。弱体化した敵は一定時間ステータスが低下するため、さらなる追い討ちまたは形勢逆転が狙えるのでバトルがより熱くなります

この「ブレイク状態」の敵に対して、「フレンドアクション」という仲間と操作キャラクターとの協力攻撃が強烈かつカッコイイです。

多彩な攻撃が爽快感を生む!

当然のことながら、錬金術で使った攻撃アイテムを使って攻撃していくことができます。

つまり先ほど挙げた、インレンジのスキルとアウトレンジのスキルを駆使しつつ、そのクールダウンの間に、錬金術で作ったアイテムを使用していく。このように上手く敵に合わせて交互に切り替えて戦っていく爽快感がすごい

そして魅力的なキャラクターがそれぞれの個性を活かした技を華麗にかましていくのは圧巻です。

さらに、いつでも操作できるメンバーを変えることが可能なので、主人公のユミアだけでなく別の推しのキャラクターを中心に操作しても楽しいです

前衛3名、後衛3名が参加する戦闘中では前衛と後衛のメンバーも交換可能です

気軽に変更が可能なので全員で一丸となって戦っている感がすごいです

臨場感あふれる戦闘が熱い!

敵がやばい技を敵が使ってくる時は「気をつけて!」っと「声(ボイス)」で知らせてくれたり、回復すれば感謝の言葉をかけてくれたり、相手に有効打を当てたら、褒めて鼓舞してくれたりと、まさに臨場感と一体感が半端ない

戦闘のグラフィックの美しさ、スキルやアイテムの華やかさ、それらをさらに際立たせるサウンドとBGM、そしてボイスも至る所に入っており最高の演出

全てが素晴らしいので、ぜひヘッドフォンと4Kテレビで堪能してほしいです

以上のように戦闘がド派手で楽しいので素材狩りも捗ります!

探索システム

探索の目的?何するの?

調合で使える素材を拾ったり、鉱石を掘ったり、釣りをしたりしながら集めたりするのが目的です。

また広いマップでのさまざまなロケーションを散策して、スキルポイントエンハンスプリズム(という冒険を有利に進める上で役に立つポイント)をゲットしたり、ファストトラベルできるスポットを増やして、後の探索やストーリーをより快適にさせたり、廃墟などに隠された貴重品の入った宝箱から調合で役にたつアイテム(調合できるレシピなど)を探したりなどします。

ストレスがほとんどない緻密かつ美しいフィールド作り

マップは広く見やすく、縦にも横にも広がるオープンフィールドが素晴らしすぎます。
マップ上はほとんどの場所に行けます。

マップはデカいけど、行けないところが多いとか、探索していてもずっと同じ風景だとか、殺風景な場所が続くといったことはありません。

飽きないようなマップ作りがされており、その緻密さに圧倒されました。

それにファストトラベルが、適度な距離感で配置されており、すぐに行きたい場所に行けますし、その際のロード時間はほぼありませんすぐに画面が切り替わりますので、その辺りのストレスもありません。

当然、よく利用するアトリエにはすぐに飛んでいけます

探究心をくすぐる設計!

色々な場所で鉱物や植物なども取れますし、そこに住むモンスターを討伐すればモンスターの素材も手に入れられるので、探索も捗ります

この素材で何が作れるのだろう?などと考えながら新しい場所の探索は楽しいですし、「時間」や「天候」の概念がありその変化に応じて魔物や素材も異なるのでやり込み要素もあります

また調合するにはレシピが必須でして、そのレシピを解放したり、そのレシピからできるものの質や量を上げるには「残響片」と呼ばれるアイテムが必要です。その「残響片」はフィールドのどこかに点在しており、調合と密接に絡んできます

3次元のオープンフィールドをしっかりと楽しめる素晴らしい作り込み!

フィールドやダンジョンでは色々な仕掛けや謎解きがあり、銃撃でクリアしていくところも多数ありますし、NPCのクエストもフィールド上に出現しますので色々なアクティビティがフィールド探索だけでも楽しめてしまいます

パーティメンバーや、NPCからのクエストを受けることも可能で、そのクエストのイベントを通じて仲間の意外な一面を見れたり、そのキャラクターの背景を知ることでより深くこの作品の魅力を感じることができます

またクエストをクリアすることで非常に役立つアイテムをゲットできたりもします。

木の上にある作物や頭上にある届かないギミックにも銃撃で対処していくシステムは斬新かつ新鮮ですし、高さの概念が強く出るので、平面的だけでなく立体的にゲームをプレイする意識にも繋がり、より3次元で楽しめるような設計に進化しています

調合システム

調合ってなに?

調合では、探索や戦闘で得た調合素材を使って武器や防具、攻撃アイテムや回復アイテムなどを作成して戦闘に役立てたり、調合自体をすることでスキルポイントが得られるので、そのスキルポイントを使って、戦闘・探索・調合のどれかを強化していき、冒険の幅を広げることを目的とした、このゲームの根幹となるシステムです。

探索や戦闘で得た素材などを錬金術で調合し、探索や戦闘に役立てるアイテムとして還元していくと言うシナジーがこのゲームの楽しさの一つです。

本作品ではレシピをもとに新しいアイテムを作成する「調合」と、探索中に素早く調合できる「略式調合」があります

調合って具体的にどんなシステム?

調合は、大きく分けて4つのステップを踏んで実行されます

①作成したいアイテムのレシピを選ぶ

②アトラスコア(調合の際に中心に位置する大きい皿のイメージ)を選ぶ

③アトラスコア(大きい皿)に必要な素材を選んで入れる

④アトラスコアの周りに、アトラススロット(小さな皿)がいくつか出てくるので、そこに好きな素材を投入。この好きな素材を入れる際、素材に応じて円状の共鳴範囲が出てくる。良質な素材ほどこの共鳴範囲が広い。この共鳴範囲の中に、中心のアトラスコア(中心の大きい皿)や、別のアトラススロット(小さな皿)を巻き込めると良い。巻き込めると「共鳴」したと言う形になる。

さらに周りに、マナ(星みたいなもの)も共鳴範囲内(円状の範囲)の中により多く巻き込めると良質なものになる。

この「共鳴」した数と「共鳴範囲内に入れたマナ」の数が、完成度を高めて効果が大きくなります

⑤「調合」して完成

といった流れになります。

この中で④が一番大事になってくるので、強力なアイテムを調合する場合は、素材の選択と共鳴の数が肝心になると言っても過言ではありません。

なので、その素材自体も自分で良質なもので作ってしまえば、より強力なものが出来上がります

例えば、回復アイテムを作成する際に、そこら辺に落ちている「ハーブ」をそのまま使うのではなく、一度その「ハーブ」を「中和剤」と言ったエキスだけを抽出したものに調合で加工して、その「中和剤」を使用して回復アイテムを作成した方が良質なものができるということです。

苦労しますが、その分非常に役にたつ物を作成できます。

苦労して作っても、使ってなくなったら勿体無いって感じに普通はなりますよね?

この作品では、調合で作成した戦闘で使用できるアイテムは無くならないんです。
そのため作成して戦闘で使える「回復アイテム」や「攻撃アイテム」は使いたい放題です

なので、思う存分より良質な物を作るために頭を捻って作成しても決して無駄にはならないのです。

武器や防具も色々な効果の物を作れます。めちゃくちゃ攻撃力の上がる「防具」と言う意味不明な装備も作れます

もちろん、調合をする際に使う素材(アトラスコアやアトラススロットに入れるもの)はなくなりますので注意。

一見複雑に見えますが、慣れてしまえば簡単になります。

私も実際、体験版やった時、初めはあまり理解できなかったです。

でも理解できれば、やれることの可能性が無限大にあることに気づき、沼ります

ちなみに調合で使える素材も数えきれないほどありますが、欲しい素材は「図鑑」からサーチすることで、おおよその採集場所がわかるので、「どこで獲ったっけ?」っと悩まなくて済むのが嬉しい点です

略式調合って具体的にはどんなもの?

調合は「アトリエ」と「拠点」でしか利用できませんが、略式調合はどこでもアイテムが作成できます

主に探索に使う便利アイテムを作成するための調合です。

例えば、探索中に見つけた「開かない宝箱」を開けたり、フィールド上にある壊れたハシゴを治すために「リペアツール」と言うものが必要なのですが、それはこの略式調合で作成します

出来上がったものは全て消耗品です

やり方も簡単でインベントリ画面で「略式調合」を選び、必要な資材を消費するだけです

全般的なシステム面の素晴らしいところ

素晴らしい映像美と音質

・サウンド面において環境音が非常にリアルですし、戦闘の効果音は非常に華やかかつダイナミック、調合の際の爽快感を感じさせるSEが採用されており、細かいところまで手を抜いていない

・映像・グラフィック面では豊かな自然が多く、色々な作物もあり、映像がとにかく美しく癒される。天候と時間の概念があることで同じ場所なのに違って映る感覚は不思議ですし美麗なグラフィックであることの証明なんでしょうね。
またバトルにおいては様々な物理攻撃や魔法攻撃、仲間との連携攻撃、錬金アイテムによる攻撃などが多彩で、見ているだけで圧倒されますし、ジャストガードやジャスト回避した時のスロー演出も気持ちが良い

オプションでグラフィックを「クオリティ」で選択するとさらに際立ちます

成長の多様性がプレイヤーの個性を生み出して唯一無二のプレイ体験ができる!

・スキルツリーは「調合」「探索」「戦闘」に分けられており、スキルツリーで成長の仕方も多様性が出てくるので自由度が高い

快適にプレイする上で細かく設定を修正できる柔軟なシステムが素晴らしい

・ゲームの難易度はいつでも変更が可能で「very easy」「easy」「normal」「hard」「very hard」の5段階で自分に合った適切な難易度が必ず見つかる

・カメラ移動の感度も細かく設定できますので、快適なカメラワークも可能

・いつでも受けているメインクエストやサブのクエストを確認できますし、その行き先もすぐに確認できますので基本迷うことはありません。
そのため、忙しくてゲームからしばらく時間おいても、再開時にはストレスなく冒険の続きが可能です。

自分だけの秘密基地!?が作れるハウジング

ハウジングとは屋根や壁、家具などを好きなように配置することで、自分だけの拠点を建築できるというシステムです

非常に多くの家具があり、ある程度自由に配置が可能なので、やり込むと沼に落ちていく感じは否めない

筆者はセンスが皆無なので必要最低限あればいい感じになっていますが、好きな方はどこまでもハマれるエンドコンテンツになるのではないでしょうか

結局買いなの?

ここまで読んでくださった方々にはもうお分かりかもしれませんが、間違いなく買いです

シリーズの素晴らしいところを残しつつ、さらにブラッシュアップして品質を高めている一方で、ハウジングやアクション性にフォーカスしたバトルシステムなど新しい試みがとても良いスパイスになっており、シリーズ作品ではあるものの、あまり既視感を感じない最高傑作の一つになっていると感じました

あらゆるところが進化していますし、飽きさせない工夫が至る所に散りばめられており、どんなプレイヤーでも遊べるようにシステムや難易度を細かく設定ができたりと、非常に丁寧に作られている印象があり、クリエイターのこの作品に対する意気込みや愛情を深く感じ取ることができました

やれることや追加された遊びやシステムが多くなった分、全体的に少し複雑で難しいと感じてしまうことがあるかもしれませんし、ボリュームが増えた分だけ説明が足りていない部分も少々見受けられますが、その点はアップデートで改善されていくでしょうし、それを差し引いても楽しい作品になっております

非常に濃密で素晴らしいゲーム体験ができると思いますので、気になったら実際に体験版を手に取ってみてください。

体験版からセーブデータを引き継ぐことも可能なので、気軽にプレイできると思います。

私も、体験版をプレイした時、「調合難しい!よくわからんぞ」ってなりましたが、やっていくうちに楽しくなっていき、やればやるほどハマっていきました。

それは非常に丁寧に緻密に作り込まれたシステムと言う裏返しでもあります。

単純ならすぐに飽きてしまいますからね。

ライザのアトリエに匹敵する、素晴らしい作品です。

ぜひ、手に取って遊んでみてください。

このブログを見て参考にして楽しんでくださった方はSNSなどで教えてください

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