ナチュラルドクトリンのレビュー

ゲームのレビュー

今回ご紹介するゲームソフトは、プレイステイションストアでも¥800円と驚異の90%オフでの販売!

ナチュラルドクトリンというゲームをご紹介したいと思います。

ナチュラルドクトリンとは、

角川ゲームズのゲーム制作チーム「KADOKAWA GAME STUDIO」の第1弾タイトル

元ミストウォーカーの副社長で

過去には現在のスクウェア・エニックスで様々な作品に携わっていた経緯を持つゲームクリエイター田中謙介氏が脚本を務める本作品はPS4,3 PSvita用ソフトとして発売され

戦略性の高いバトルが楽しめる、高難易度なシュミレーションRPGとなっています。 

それではまず、他の方がどのようなレビューをされているかを

簡単に見ていきたいと思います。

アマゾンレビューから

まず評価の低い意見から

システムが複雑な上に説明が不十分、

ストーリーがぺらっぺら

敵の数の暴力による蹂躙ゲーなど

また逆にいい意見としては

少数で大多数の敵を撃破する快感が病みつきになる

バトルシステムが秀逸などです。

私自身も実際にプレイしてみましたが、

このゲームが面白くなるかどうかは、バトルシステムを理解するまでに

心が折れるかどうかにかかっていると思っています。

このゲームをレビューする上でいくつかのポイントに分けて

観ていきたいと思います。

1,操作性、ゲームのテンポ

2,ストーリ内容や世界観

3,ゲームシステム【バトルシステムも含む】の難解性

4,当時の定価の値段に見合うゲーム全般の質

5,総評

1.操作性やゲームのテンポについて

本ゲームはタクティカルバトル形式で戦闘が進み

視点もトップビューやTPS視点など様々に視点に切り替えができます

基本的にはコマンドバトルなため操作性に不自由を感じることはありませんでした。

ただ、タティカルバトルによくみられる、味方への攻撃も可能なため

銃撃ゲーである本ゲームではTPS視点での攻撃指定をお勧めします。

ゲームのテンポに関しては

通常のRPGなどにもあるような

例えば、主人公が異国の王様と話すなどの簡単なイベントでさえ

タクティカルバトル形式をとるため

正直ここはイベントで終わらせてもよかったのでは?

と思う点があり、若干の面倒臭さを感じます

また、アマゾンレビューの方もおっしゃっている通り

基本的にバトルは少数で多数の敵に立ち向かうことに

なるのですが、敵のターンが非常に長く、

Xボタンで行動速度を速めることができるとはいえ

それでも、敵の数が多い場合やはりテンポの悪さを感じました

それ以外にも、無駄な演出だと思える部分が作中で多々あり

特に現代のゲームに慣れてしまっている方からすると

ストレスに感じる部分があるかもしれません。

2.ストーリー内容や世界観

様々な種族が混在する世界で人間は様々な種族の侵攻に抗いながら暮らしていた

主人公は坑道開拓旅団の護衛を務める青年、坑道開拓者は人間が住む城塞都市では

必需品とされている鉱石プルトニウムを入手するため,日々

坑道を切り開いていく、そんなある日、とある出来事をキッカケに主人公イフの

本当の物語が始まる・・・というのが大まかなストーリーとなります。

実際にプレイしてみると

世界観説明やキャラクターストーリーなどの説明不足感が否めず、

今まで敵対していたキャラクターがふとしたきっかけで簡単に仲間になったり

シリアスな場面後の戦闘シーンでは、まるでその出来事がなかったかのような

セリフ回しがされているなど、キャラクターに感情移入ができず、

ストーリーとしては全体を通してちぐはぐ感があります。

また、本作品はゲーム2週目でしか、見ることのできないイベント、edがあり

なぜこの結末を1周目に持ってこなかったのかが疑問です。

3.ゲームシステムの難解性

ここがおそらくこのゲーム一番のクソゲー、良ゲーを争う争点となっています。

本作品はタクティカルバトルという戦略性バトルシステムに加えて

連携、行動の再起動、リザーブ【待機】による行動順の保留など

複雑な要素が加わっているため、理解するのに非常に時間がかかります

【少なくとも私は】そのくせチュートリアルを一回プレイしただけでは

到底理解できるとは思えない、説明不足な感じがします。

ただ一度理解してしまうと、他のSRPG作品では味わうことのできない

ソウルライクゲームに似た達成感を得ることができます。

この域に到達するまでに、幾度となく死に戻りを繰り返し、

理解することのできる、時間と折れない精神力があれば良ゲーに変わります。

ただ、システムを理解したとしても、様々なダンジョンでのギミックがあり

仲間一人でも死亡した場合、ゲームーオーバーとなる仕様から

あっさりゲームーオーバーとなる場合もあります。前述した

テンポの悪さも加わることで、約30~40分がパーになることもざらにあります。

そのため常に緊張感のあるゲームを楽しむことができるかもしれません・・

また魔法のアクションを行う場合MP消費のようなシステムではなく

物語の説明の際にも出てきたプルトニウムを消費します。

プルトニウムの入手は有限【ダンジョン内の宝箱から入手】であるため、魔法の使用は通常の戦闘では

抑える必要があります。

また後半に行けば行くほど、敵が強力になり、タンク【壁役】に前線を維持させ

後方支援で銃撃を行う戦術をしばしば行うのですが、敵の性質上、やわらかいもの

に集中砲火を浴びせる習性があるため、近接アタッカーの存在意義が薄れてしまい

ただ行動を再起動させるユニットと化してしまっているため、若干のゲームバランスの

悪さを感じました。【ここのバランスは本当に難しいと思います】

4,当時の定価値段に見合うゲーム全般の質

2014当時、この年のゲームオブザイヤーに輝いているのは

エレクトロニック・アーツ社から出ている

ドラゴンエイジ:インクイジション

PVを観ているだけでも圧巻のグラフィックやエフェクト

さらにストーリーも壮大でローカライズに多少の不評はあるものの

没入感を演出するための様々な細かい工夫が施されています。

またPS4が発売されて間もないこともあり

多くのプレイヤーを魅了した作品、

こちらの作品は発売当時7300円でした。

それ以外にも、その年の末にはグランドセフトオートV【¥8140円】

ナチュラルドクトリン発売の二か月前には龍が如く維新【¥8600円】など

強者ソフトが数多く輩出されています。

一方ナチュラルドクトリンは

パッケージ版の価格が¥6980円となっており、上記に上げたソフトと

比べても若干安くはなっていますが、その値段を差し引いたとしても

この当時おける、他のゲームと比べても

ゲーム全般の質は見劣りしてしまう部分が多々あります。

5.総評

PSstoreではセールでY800【今やっているかはわかりませんが】

amazonでも新品で¥937円

かなりお買い求めやすい価格設定になっています。

この作品に向いている方としては

ソウルライクゲームのような達成感を求めている方で

死にゲーを無理なくできる方。

また通常のRPGのようなその世界観そのものを楽しみたい方は

むいていないかもしれません。どちらかといえば

戦略ゲーム好きな方向けのゲームです

上記あげた値段で少なくとも私は長く楽しむことができたので満足しています。

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